涙が止まらなかった日 ―後編

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涙が止まらなかった日 ―後編

 

涙が止まらなかった日 ―後編

    母に、 「もう石のことはいいじゃん。 古いものはもう忘れて、新しい生活を楽しみなさいってことだよ」 と励まされ。 まあ元来ずっと落ち込んでいられない性格が災いし(笑)、 マ ...

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涙が止まらなかった日 ―後編

    母に、 「もう石のことはいいじゃん。 古いものはもう忘れて、新しい生活を楽しみなさいってことだよ」 と励まされ。 まあ元来ずっと落ち込んでいられない性格が災いし(笑)、 マ ...

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涙が止まらなかった日 ―後編

    母に、 「もう石のことはいいじゃん。 古いものはもう忘れて、新しい生活を楽しみなさいってことだよ」 と励まされ。 まあ元来ずっと落ち込んでいられない性格が災いし(笑)、 マ ...

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母に、
「もう石のことはいいじゃん。
古いものはもう忘れて、新しい生活を楽しみなさいってことだよ」
と励まされ。
まあ元来ずっと落ち込んでいられない性格が災いし(笑)、
マツにも、「もういいよー」と伝えました。

 

 

 

それから間もなくして、地鎮祭の日がやってきました。

 

地鎮祭そのものについてはまた別に書くとして、
この日、工務店さんから、家が建つ位置や、池の擁壁工事に使う資材の確認も一緒にしたいとの依頼が。

 

地鎮祭も無事に終了し、マツが、

「何か気になることはありませんか?」

と言いました。

 

「具体的に気になることはありませんよ。

でも私たちが大事に思っていることについては事前に必ず知らせますので、
ちゃんと本気で考えて取り組んでほしいです。」

答えた途端、
なんだかいろいろ思い出されてしまって、
そんなつもりなんてなかったのに、
急に涙がポロポロポロッとこぼれてしまいました。

 

そうしたらそれが止まらなくて、
全然止まらなくて、
涙が次から次にあふれてきてしまって、
自分でも本当にびっくりしました。

 

マツは
「僕が至らないせいでこんな思いまでさせてしまってほんとにすみません!」
とオロオロし、
設計の方や施工責任者の方もかける言葉もなくオロオロし、
私自身はその姿を冷静に見ていて笑えてきてしまっているのに、
涙だけはあとからあとから出てきて困りました。

 

吐き出したい思いが溜まっていたのかな。

今でもわかりません。

 

壊れた石臼や、土留めになった踏み石、

おじいちゃん、おばあちゃん、

テツオさん、るーちゃん、お父さん、お母さん、

 

そういうのが、ふーっと頭に浮かんだんです。

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